検索
音楽を見つける方法
- Takeda Hirotsugu
- 2017年7月30日
- 読了時間: 2分
昔、渋谷には何十軒もレコード店がありました。大型輸入盤店からマンションの一室でやってるような趣味性の強い廃盤専門店まで、それこそありとあらゆる種類のお店があったんですよ。僕はそういうお店を日々巡回してはレコードを買っていました。
ラジオやテレビで紹介される音楽はどうしても「売れ筋」の新しいものが中心になりますから、自分の趣味とぴったり合った音楽を見つけるにはあまり役に立ちません。雑誌や本で情報を仕入れて、まめにレコード屋さんに通い、できれば試聴させてもらう。そういう効率の悪いやり方しかありません。
渋谷みたいな高低差の多い街でこれをやるのは結構大変なんですよ。レコードって案外重いですからね。
多分、今どきこんなことをしてる人は少数派だろうと思います。僕ももう随分前にやらなくなりました。今は気になる音楽があったらYouTubeで探して、Apple Musicで聴くか、AmazonにCDを注文します。手間なんて全然かかりません。
それでいて、見つけられる音楽の幅は昔とは比べものにならないくらい広いんですよね。
YouTubeが無かったらピコ太郎が話題になることも、(若干仕込みっぽい臭いはするものの)TwiceのTTが人気になることもなかったんじゃないでしょうか。
ただ、簡単に好みに合う音楽が見つけられるようになった反面、自分の好みの幅が広がらなくなったなあ、とも思います。年齢のせいもあるんでしょうけど、自分の好みから外れたものを簡単に除外してしまうようになりました。
昔だったら、時間と金と体力を使って手に入れたレコードは、多少自分の期待と違っていたとしても意地になって聴いてましたからね(笑)。
だからといって、あの体力勝負の時代に戻りたいとは全く思わないですけど。
Bình luận