top of page

年末の歌番組日韓比較

  • 執筆者の写真: Takeda Hirotsugu
    Takeda Hirotsugu
  • 2018年1月6日
  • 読了時間: 3分

あけましておめでとうございます。そんなご大層な比較をするわけじゃないですが、昨年を振り返りつつ雑感など。

子供の頃は紅白歌合戦とレコード大賞を交互にチャンネル切り替えながら見てて、親に鬱陶しがられて叱られた記憶とかあるんですが、大人になってからはあんまり見なくなってしまいました。

韓国の年末歌謡番組もそんなに毎年ちゃんと見てるわけじゃありませんが、近年は韓国の番組の方が見てて楽なんですよね。本当にただ歌手が次々に登場して普段より豪華なステージを見せるっていうだけなので、番組自体のテンポもいいですし。まあ、途中で除夜の鐘的なイベントの中継が入ったりはするんですが。

一方我らが紅白歌合戦はというと、見てる方が恥ずかしくなるような朝ドラ関連コーナーを作ってみたり(一昨年はシン・ゴジラネタで相当恥ずかしいことをやったらしいですが、残念ながら見逃してしまいました)、NHKはいいことやってます的PRコーナーがあったりと、テンポなんてあったもんじゃありません。

色々な要素を盛り込めば視聴率が取れるっていうもんでもなさそうなんですけど、少なくともただ歌を聞かせるだけじゃ番組が成り立たない状態なんだろうな、とは思います。

それって結局、歌の下手な歌手ばかりマーケティング主導で売って来たツケですよね。

歌の上手い歌手は日本にもたくさんいるんですが、どうも日本の音楽業界はそういう歌手より「歌も歌えるイベント要員」を売る方に金をかけて日銭を稼いで来た感じです。ところが「イベント要員」のファンは大晦日にテレビの前に律儀に座って紅白を見てくれる視聴者の層とはあんまり重ならないわけで、自ずと紅白の時だけテレビに出てくる歌手や、どこで売れてたのかさっぱりわからない歌手が「イベント要員」に混じって登場するという居心地の悪い番組ができちゃうんだろうと思います。いろんな年齢層の好みに合わせようとしてどの年齢層の好みにも合わない番組ができちゃった、っていう感じですかね。そこからさらに踏み込んで、幅広い年齢層に支持される歌手を売り込む場所にしてしまえばまた話は違って来るんでしょうけど。

朝倉さやとか結構いけそうだと思うんですけどね。

去年は大企業の不正が色々話題になりましたけど、組織とか業界とか、動く金が大きくなればなるほど方向転換は難しくなるわけで、あれほど騒がれても企業体質なんて全然変わってないところがほとんどだと思います。

日本の音楽業界というのも一回崩壊しないと方向転換は難しいのかも知れません。ひょっとすると、JASRACが業界の破綻に一役買ってくれるんじゃないかと思ってるんですが。

韓国芸能界の闇も相当深いようですが、音楽を楽しんでもらうという姿勢がブレない点だけは日本より健全なのかなと思います。

コメント


Recent Posts
bottom of page