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悲運のガールズグループ Ladies' Code

  • 執筆者の写真: Takeda Hirotsugu
    Takeda Hirotsugu
  • 2017年9月12日
  • 読了時間: 3分

シブヤケイの話が続いたので、この辺で一度ガールズグループの話に戻しましょう。

2013年に、Ladies' Codeという5人組のガールズグループがデビューしました。

オーディション番組出身のイ・ソジョンとクォン・リセの二人を中心に、芸能事務所の練習生だったアシュリー、ウンビ、ジュニの三人を加えて作られたグループです。

特にクォン・リセは在日韓国人で、ミスコリア日本に選出された後、日本でもスカパーで放送されているオーディション番組『偉大な誕生』と人気バラエティ番組『私たち結婚しました』への出演を経てグループに合流していたので、デビュー当初から日本にもかなりファンがいました。

オーディション番組で既に広く知られたメンバーを二人も擁しているのは大きな強みで、彼女たちはデビュー曲からチャート上位に入っていたのですが、グループとしての個性が確立されたのは2曲目のシングル「Pretty Pretty」でした。

ソジョンの体格に似合わぬドスの効いた声と、アイドル然とした他のメンバーの声のギャップも面白いですよね。

この後、2曲のシングルを発表しますが、それぞれ歌の中心になるメンバーが違っていて、作る側がこのグループを大事に育てようとしているのが伝わる内容でした。

ところが2014年9月、彼女たちは悲劇に見舞われます。

移動中にマネージャーが運転していたワゴン車が事故を起こし、リセとウンビは死亡、ソジョンは上顎部骨折の大怪我を負ってしまいます。

事故原因は雨の中マネージャーがスピードを出し過ぎていたことでした。

アシュリーとジュニは軽傷で済んだようですが、二人は当時22歳と20歳でしたから、怪我はなくとも精神的な傷は深かったのではないかと思います。

多分、多くの人がLadies' Codeというグループの復活は望めないと思っていたのではないでしょうか。

ところが、翌年2015年の8月に日本の品川でリセとウンビの追悼公演が行われます。

同じ事務所の歌手の公演が中心だったのですが、ここでソジョン・アシュリー・ジュニの三人が新曲を含む追悼曲を2曲歌ったんですね。これがLadies' Codeの復活でした。

しかし、もう彼女たちは「Pretty Pretty」のような曲は歌わないグループにならざるを得ませんでした。「女の子」ではなく、深い悲しみを乗り越えた「大人の女性」の姿を見せるしかなかったんですね。

2016年の2月にリリースした復活第一弾「Galaxy」はミステリアスでしっとりした雰囲気の曲でしたが、正直痛々しさの方が先に立ってしまい、なかなか辛い曲でした。

10月にリリースした「The Rain」でやっと新生Ladies' Codeが出来上がったような感じです。

三人になってから、ジュニの歌唱力というか表現力が飛躍的に高くなっているようですし、これからも「大人のガールズグループ」として活動を続けて行って欲しいと願わずにはいられません。


 
 
 

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