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間の悪いグループApril

  • 執筆者の写真: Takeda Hirotsugu
    Takeda Hirotsugu
  • 2017年9月25日
  • 読了時間: 3分

KARAが割と残念な形で事実上解散してしまった2015年、8月の終わり頃に第二のKARAとなることを期待されてAprilというグループがデビューしました。

KARAを失ったDSPメディアが投入する新しいガールズグループということで注目もされていましたし、1ヶ月くらい前からYouTube等の動画配信サイトでメンバー1人1人のティーザー映像を小出しに公開するプロモーションも話題になりました。

が。

多分、これくらい間の悪いグループもないんじゃないかというくらい、いちいちタイミングが悪かったんですよね。

まずデビュー曲がリリースされる1ヶ月前に、ヨジャチング(GFriend)が「今日から私たちは〜Me Gustasu Tu」でその人気を不動のものにしてしまいました。ヨジャチングは可憐なビジュアルと歌声にパワフルなダンスが加わって、「パワー清浄」の異名を取るほどのグループでしたから、Aprilのデビューが若干霞んでしまったのも無理からぬところではあります。

2曲目の「Muah!」をリリースしたのは、その後モンスターグループに成長してしまうTwiceのデビューの翌月となる11月末でした。

Red VelvetやMamamooが受け皿になっていた「男に媚びない、かっこいい女の子」ガールクラッシュ路線がTwiceの登場で完全に定着することになるのですが、その頃Aprilは最年長メンバーであるソミン(現在はKARDのメンバーとして活動中)を抜いてまで昔ながらの「恋に恋する女の子」のイメージを全面に打ち出してしまいます。もちろん、これは完全に裏目に出ました。

そして「Muah!」からわずか一ヶ月後の12月、クリスマスシングルとして「Snowman」をリリースするのですが、これがまたその後の韓国ガールズグループの在り方を大幅に変えてしまうことになるサバイバルオーディション番組『Produce101』のコレと重なってしまうんですね。

年が明けて4月、「Tinker Bell」で更にカワイイ路線を突き進むAprilでしたが、活動中に新生Aprilのかなりロリータっぽいイメージを担っていたヒョンジュが脱退してしまいます。

そこから約半年を経て2人のメンバー(1人はProduce101参加者)を追加、2017年1月に「春の国の物語」という曲で立て直しを図ったものの、その頃にはガールクラッシュ需要を上手く取り込んだグループが花盛りになっていましたし、Produce101の最終合格者11人が1年間の期間限定で活動するグループI.O.Iの活動終了直前だったこともあって、これまたいまいち目立てない状態になってしまいます。

春の国の物語」は曲もかなりいいと思うんですが、正直周回遅れの感があるのも否めないところで、もうこうなるとAprilがどうのこうの以前にDSPメディアという会社自体の問題のような気がします。

今年9月、Aprilの新曲がリリースされましたが、これまた「いい曲だけどなぜ今?」っていう感じなんですよね。

十代の女の子にこれだけ頑張らせてるんだから、まわりの大人ももっと頑張ってあげられないもんなんでしょうかねぇ・・・。

この話、そのうちまた続きを書くかも知れません(笑)。

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