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K-POP温故知新1 死ななかった「歌謡曲」

  • 執筆者の写真: Takeda Hirotsugu
    Takeda Hirotsugu
  • 2017年10月29日
  • 読了時間: 2分

最近のK-POPってかっこよくなったなあ、と思います。僕がK-POPを聴き始めたのは90年代の終わり頃ですが、その頃の曲って「かっこいい」っていう感じじゃなかったんですよね。「あ、いいな」と思う曲はたくさんありましたけど。

日本の場合、80年代から「歌謡曲っぽくない歌謡曲」、もっと言っちゃうと「歌の訓練をしてなくてもカラオケでそこそこちゃんと歌える曲」にシフトして、小室哲哉がブイブイ言わせてたあたりで完成しちゃったと思うんですね。

更に90年代になると、もうアイドル歌謡に歌唱力が求められるようなことは無くなりましたし、山口百恵や中森明菜みたいな、歌だけで人を惹きつけるようなアイドル歌手が出てくるようなこともありませんでした。

そういう日本の状況があって、韓国歌謡に興味を持った人はあの当時結構いたんじゃないかと思います。というのも、90年代の韓国歌謡はちょっと面白いことになってたんですよ。サウンドは当時のアメリカで流行していたダンスミュージックをモロに真似てて、歌そのものは昔ながらの歌謡曲という、なんだか微妙にスベってる感じがありつつも、不思議と惹かれるっていう感じの音楽でした。70年代末〜80年代前半の日本の歌謡曲もそんな感じでしたから、90年代の韓国歌謡は「日本の歌謡曲がそのまま続いていたらこんな感じの音楽になっていたかも」と思わせる音楽でもあったわけです。

その一方で、「いや、これは日本じゃ絶対やらないわ」と思うような曲もあったんですね。

なんか狙いすぎっていうのか加減を考えないっていうのか、「やり過ぎ感」がつきまとうっていうのか。これはDUKEの「Party Tonight」という曲ですが、ビデオはもう完全に「狙いすぎ」で、曲は「やり過ぎ」な感じです。

似ているところと似ていないところのギャップが面白かったっていうんでしょうかね。

まあ、世の中にはそういうギャップを不愉快に感じる人もいるんでしょうけど、とりあえず僕は面白くてたまりませんでした。

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